2019年7月23日火曜日

信越大会

今年もムーブメント教育・療法協会主催の実践講座が幕をあけました。
トップバッターは信越大会です。
信越大会の今年のテーマは「発達を援助する医療・福祉・療育の実践講座」全国から保育士さんをはじめ、いろいろな専門職の人達が一緒に楽しく学び合った二日間でした。
私も娘と一緒に参加しました。
会場は松本駅からも近い松本市中央公民館(Mウィング文化センター)6階ホール。
エレベーターを降りて会場に着くと、スタッフの方達が準備の真っ最中。入り口近くに飾られたスヌーズレンルームで使っているという遊具に見とれました。手作りの工夫をまねしようと写真におさめました。
開会の挨拶のあと、まずは<実技>重症心身障害児(者)施設でのムーブメント教育・療法の実践~まつもと医療センター通所支援「ステップ」利用者の皆さんと共に~
ママやパパ、兄弟児の人と車椅子の障害児の方達が、保育士さんと一緒に日頃の活動の場面をフロアーで披露してくださいました。100名を超える受講生に見つめられ、こども達より大人の方が緊張気味でしたが、徐々に緊張感が消え、子供達の笑顔が披露されました。休憩をはさみ<講義>ムーブメント教育・療法の理論と実際~障害の重い児(者)のQOL支援の視点から~ JAMET会長の小林芳文先生のお話でした。
QOLの一般的な考え方として、①身体的領域 ②心理的領域 ③社会的領域 4環境領域に関わる経験や満足度という4つの領域を高められるムーブメント教育・療法の理論と実践の活動事例などをお話くださいました。遊びの要素を取り入れた、こども中心の緩やかな活動で、重症児(者)の健康度や情緒的機能の向上をめざして、これまでも実践によって沢山の研究に結びついていることは、論文等でも発表されています。医療と福祉と特別支援教育などの専門職と一緒に、私たち家族もその事を理解し、意識しながら子育てを楽しんでいくと、更にもっといろいろな方向からの支援も可能な事が明らかになっていくはずです。
<実践報告>では3つの事例報告がありました。1例目の「行動表出が困難な重症心身障害児の意図的な関わりへの生理心理学的指標からみた応答性の評価」
刺激(入力)がなければ反応(出力)がでてこないのは当たり前なのですが、超重症児(者)のきわめて小さい反応をいかに可視化するか、という研究の取り組みはとても興味深い発表でした。聴覚、視覚、体性感覚の刺激に対する心拍の変動を細かく計測し、意図的な関わりのある、なしの行動表出の頻度を「手の動き、頬の動き、肩の動き、呼吸の速さ、目の動き、手+体の動き」で数値化された発表に、これぞ信越大会と思わず拍手でした。2例目の「重症心身障害病棟でのムーブメント活動~Y児への実践を通して~」3例目「ムーブメント活動における感染対策~重症心身障害児(者)病棟での留意点~」でも、日頃の実践、取り組み方を聞くことができました。
<講演>「重症心身障害児(者)への医療的ケア~医師の立場から~」
国立病院機構 甲府病院小児科医長の中村幸介医師の講演にとても感動しました。てんかんの専門医でもある先生のお話をきくことができ、帰りぎわ「先生のお話にとても感動しました」と伝えました。本当は質疑等の時間も設けてあったのに、専門職の人からの質問等に遠慮してしまい残念(手をあげてお礼を言えばよかったと後悔です。)信越大会事務局でもある、まつもと医療センターの主任保育士のT先生が中村医師と一緒に仕事をされた時のエピソードを、お礼を兼ねてお話してくださり、それもとても良かったです。
(続きはまた・・・)

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