2019年7月24日水曜日

信越大会(二日目)

20日(土)に引き続き、セミナーの二日目も親子で参加しました。
心配した雨にもならず、ホテルからスムーズに移動。
私たちが歩き始めたとき、目の前を佐々木先生が歩いていらしたので、一緒に歩きました。
<講義>重症児(者)・重度重複障害児のアセスメント(MEPA-ⅡR)の理論と実際
  鎌倉女子大学教授の飯村敦子先生の講義では、このアセスメントの特徴や構成内容、各項目数や発達キー項目などの説明と、評定法や評定するときのポイント(良いところに目を向ける)などがわかりやすく説明され、ムーブメント活動にどのように生かすかを、発達パターンから実践するときのヒントも説明がありました。まずは、資料にあるMEPA-ⅡRのノートを活用して、実践してみると、発達の流れもよくわかるし、支援する側の見る目のポイントがわかります。
<実践報告>重症児(者)・重度重複障害児のアセスメントの活用~障害の重い児(者)のコミュニケーション支援に向けて~専門指導員の柳澤美恵子先生の実践報告では、事例となったお子さんとママも会場に来てくださっていたので、よくわかるお話でした。長年信越大会をスタッフ&講師として頑張っている指導者のムーブメント教育・療法にたい対する熱い想いも感じる発表でした。実技では会場にいらしたお子さんたちも一緒にがんばりました。遊具・音楽・人という環境からの問いかけを、実際にみることができるのも、セミナーの利点です。
<実技>感覚運動を育てるムーブメント教育・療法の実際 鎌倉女子大学 飯村敦子教授
「感覚運動機能の向上」というムーブメント教育・療法の達成課題の一番初めの課題は、どのような人たちにも必要な活動ですが、とりわけ、発達段階の初期には、沢山の機会を設けて、動きの経験と拡大につなげる活動となります。レジュメを置いて、みんなで実技に参加しました。全員参加型のセミナーです(笑)受講生の中に、飯村ゼミの学生さんたちもいらしていたので、全員ゼミの時に使用するスタッフTシャツに着替えて登場してくれました。
まず初めに登場したのは、ムーブメントスカーフです。このスカーフの通路を通りぬけたり、頭上で動くスカーフの下を走り抜けたりしました。動くだけでなく、スカーフという色鮮やかな遊具は、視覚、触覚の刺激にもなります。また、動きを応援する音楽は聴覚を刺激します。
ハットフリスビーを使った実技も披露され、こども達の体に乗せたり、会場で飛ばしたり、グローブでフリスビーを受け取ったりと、動きのバリエーションも沢山経験できます。


大きなパラシュートを使った活動は、会場の受講生も一緒に環境を作り、たのしみました。












午後からは<講義>特別支援学校でのムーブメント教育・療法~自立活動に生かす
MEPAーⅡRの活用~ 今年度から山梨県立大学看護学部に着任された阿部美穂子教授の講義ではじまりました。
アセスメントの必要性は特別支援学校指導要領にある個々の児童または生徒の実態把握のツールとして必要であるし、またこれを活用することによって、生活全体を把握できるというお話に、思わず首をこくりと動かしてしまいました。同感です。
そして、そこから目標を決めて計画をたて、実践する。そして、変化を確認しながら改善をしつつ、次の目標にむかって進める。P-D-C-Aサイクルという仕事の手順で実践されると、こどもも、親も、支援者も楽しい(うれしい)学校生活が送れるはずです。
ムーブメント教育・療法で用いられているアセスメントは、自立活動の6つの区分(健康の保持、心理的な安定、人間関係の形成、環境の把握、身体の動き、コミュニケーション)に応じた実態把握ができるというものなので、本当にこのアセスメントが重度重複障害児のこども達の個別支援計画に反映されるようになってほしいと、親は願っています。
ビデオの映像を使って、実際の指導場面も拝見でき、登場した女の子の満面の笑顔が心にのこりました。切れ目のない支援という言葉が、むなしい響きをもたないように、自立活動によって、こども達の「生きる力」を高めてほしいものです。

<実技>動きづくりから喜びへ~ムーブメント遊具の効果的な活用法 利用者・受講生の皆さんと~
最後のプログラムは、座席を取り除き、全員が一緒に活動です。リーダーは小林芳文先生、音楽担当は古屋久美子先生。スタッフはJAMET信越支部の先生方です。
今年も沢山の受講生、ご家族、講師、スタッフ隊の人達と楽しく学びました。
また、来年に向け、これからみんなで振り返り、次の計画が始まっていきます。
お世話になりました。

0 件のコメント:

コメントを投稿