2020年9月9日水曜日

三冊の本

 

今日も暑い。

娘は昨日から2泊3日で、10ヶ月ぶりに重心施設でショートスティ中。つかの間の休養中。

ムーブメント活動と発達の関連性がわかる三冊の本。

買った当時より、今、読み返してみると少し理解度が良くなった感じ。

J.ウィニックの「子どもの発達と運動教育」では、ウィニックの持論として、訳者の小林芳文先生が、あとがきとして書かれているのは、『障害者の発達は、身体運動と不即不離の関係にある。したがって遊び的な要素と自発的な運動の駆り立てを援助するムーブメント活動が、その発達の前提になければならないのである。また障害者の体育指導や身体運動は、その段階が健常者のそれに比べて非常に細かく、範囲も他領域と連携することが多い。そのため特殊教育の教師、とりわけ体育やスポーツ指導を進めている指導者は、子どもの運動原理や評価・診断方法、さらには周辺領域の知見を持ち、個に応じた指導対応が柔軟にできることが必要である』という。(訳者あとがき より)

脳は甦るー音楽運動療法による甦生リハビリー(野田 燎/後藤幸生 共著)では、紙屋克子氏の介護プログラムに学ぶとして、トランポリンの運動効果と音楽について書いてある。

LD児・ADHD児が蘇る身体運動(小林芳文 著)の本では、トランポリンは重症心身障害児にどんな効果をもたらすかという章で、その効果の事例として娘の発達の変化が取り上げられ、娘が小林先生と一緒にトランポリンで運動している写真と、娘のアセスメントプロフィール表が載っている。

第4章 なぜ身体運動は発達に有効かとう章の、[2]身体運動の方法論をムーブメント教育に学ぶーフロスティッグの感覚運動理論からー

身体は、どんな人にとっても最も重要な所有物であり、しかも感情や動きを最も直接的に表現できるものです。この能力の度合いは、子どもが幼児期以後、いかに五感を刺激したかに関わっています。つまり、ムーブメント教育は、自己の身体を動かすことによって、諸行動を適切に行うために、必要な要素としての感覚・運動技能の習得と身体意識(空間と時間の意識、事物に対する基本的認知や自己意識も含む)の形成を図りながら、心理的諸機能を高め、究極的に子どもの「健康と幸福感の達成」をねらいとするものです。

今年はなかなかムーブメント活動に参加できる機会がありませんが、全国のムーブメント指導者から、情報が発信されているのを見ながら、次の機会に生かすムーブメント理論を、改めて読み返しています。繰り返しの練習。

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